宿泊体験から非日常を提供するサポーター

つくしグッド住まいる 鶴居支店・
柴田 寿
釧路市出身。釧路の建築不動産会社「つくしグッド住まいる」の鶴居支店に勤務。釧路市内から通勤しながら「つくしヴィレッジ」の管理を担当している。住宅事業のノウハウを活かした“+αの住空間”を、鶴居村ならではの空間として多くの人に体感してもらうサポートをしている。

鶴居の自然が体感できる“非日常”を提供

8年前、業界未経験のパートとして経理担当からスタートした柴田さん。そこから建築や不動産についての勉強を重ね、2年後には正社員に。そんな勤勉な柴田さんに、ある時同社の工藤代表が声をかけます。構想段階だった宿泊施設の実現に向けて白羽の矢を立てたのでした。

柴田さんは言います。「つくしグッド住まいるが手掛ける家の大きな特徴は、“つくしスペース”と名付けた、プラス@の空間にあります。ここは家族の寛ぎが増すセカンドリビングや、ヨガや瞑想ができる空間としてなど、日常から少しだけ飛び出せる、“ここにある非日常”がコンセプト。そのような家づくりの考え方から代表が着想したのがつくしヴィレッジだったんです。」家づくりの枠からもぐっと飛び出してしまおうという、なんとも斬新な発想。建築会社として挑戦とも思えるこの構想を聞いて、柴田さんはすぐに面白いと感じたそう。

2018年「つくしヴィレッジ」を鶴居村内に簡易宿泊施設として開所。自然の中でBBQを楽しめる空間や、大きな窓で自然を感じられるリビングなどの設備により、鶴居の環境が臨場感を持って体感できると宿泊者から好評を得ています。

利用者は、家族連れや一人旅の客など様々。つくしヴィレッジは3棟あるので、複数の世帯で来ても夜は別々に休めて使いやすいという声も聞かれています。以前は避暑でひと夏を過ごす人も多かったのが、最近は1~2泊の利用者が中心になったそう。鶴居村の観光や体験を思い思いに楽しんで過ごしていきます。

「宿泊業の裏方は楽しくも、難しさも味わいました。自分が客として泊まりに行った場所には、気を遣って早めにチェックインするようになりましたね。」と柴田さんは笑います。

鶴居の魅力は何と言っても、この豊かな自然。野鳥に癒され、珍しい蝶々を発見して楽しんでいるとのこと。中でもやはりタンチョウを見るのが好きだそう。「鶴見台がすぐ近くなので、タンチョウが低く飛んでいる様子を真下で眺められるんです。毎朝、寝床から飛んでいる姿を見ることができるので、宿泊の方と一緒に感動しています。」

現在、鶴居村商工会に加入し、メンバーとの交流もある柴田さん。もっと鶴居村に寄り添った事業展開ができたらという新たな思いを巡らせています。「鶴居村での雇用を考えたいと、村にアパートを立てることを計画しています。また、一戸建てのモデルハウスも建設予定です。私たちの得意分野で、鶴居村や、ここで暮らす人たちのサポートをしていきたいです。」

朝、釧路から鶴居まで向かう通勤ドライブのひとときを楽しむという柴田さん。日常から鶴居の自然がなせる“非日常”へ、自ら飛び込み味わい続けている一人です。